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幻想怪奇譚の世界 |
紀田順一郎 著 |
2011年10月17日 |
定価:1,900円+税 |
四六判・ハードカバー・236ページ |
ISBN:978-4-87984-297-8 |
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内容紹介
小泉八雲、泉鏡花、夢野久作、ラヴクラフト、マッケン、ブラックウッド……
妖しき魅力に満ちた「もうひとつの世界」の扉が開く――
幻想文学のパイオニアによる評論集。
【目次】
第T部 幻想小説の境界
小泉八雲─怪談の背景
泉鏡花─魔界かな、いや現実だ
“異端の作家”の復権─『夢野久作全集』全七巻の刊行に寄せて
江戸川乱歩─知的多面体としてのエッセイスト
海野十三の怪奇長編
小栗虫太郎の世界
平井呈一『真夜中の檻』解説
中井英夫─三次元の迷宮
百物語の盛衰
第U部 虚実の皮膜
覗き小屋の二つの窓
ゴシックの文学空間と環境
反世界とその圏域─キャロルとチェスタトン
H・G・ウェルズの『宇宙戦争』─ホラー的趣向にひそむ怨念
ガストン・ルルー『オペラ座の怪人』解説─怪奇ロマンスの実在性
ブラックウッド『妖怪博士ジョン・サイレンス』解説
アーサー・マッケン『夢の丘』解説
サマセット・モーム『魔術師』解説─アレイスター・クロウリーの影響力
プロビデンスの薄暮─ラヴクラフト受容小史
ルーファス・キング『青髯の妻』とフリッツ・ラング『扉の影の秘密』─心理ミステリとニューロティック映画
第V部 飛花落葉(翻訳)
フリードリヒ・フーケ「ウンディーネ」
アルジャノン・ブラックウッド「とびら」
ウォルター・デ・ラ・メア「なぞ」
著者紹介
紀田順一郎(きだ・じゅんいちろう)
評論家・作家。1935年横浜市に生まれる。慶應義塾大学経済学部卒業。
書誌学、メディア論を専門とし、評論活動を行うほか、創作も手がける。
主な著書に『紀田順一郎著作集』全八巻(三一書房)、『日記の虚実』(筑摩書房)、『東京の下層社会』(同)、『生涯を賭けた一冊』(新潮社)、『知の職人たち』(同)、『古本屋探偵の事件簿』(創元推理文庫)、『日本語大博物館』シリーズ(ジャストシステム)、『幻想と怪奇の時代』(松籟社)など。『幻想と怪奇の時代』により、2008年度日本推理作家協会賞および神奈川文化賞(文学)を受賞。
訳書に『M・R・ジェイムズ怪談全集』(東京創元社)など。荒俣宏とともに雑誌「幻想と怪奇」(三崎書房/歳月社)を創刊したほか、叢書「世界幻想文学大系」(国書刊行会)を編纂。
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関連書
『蔵書一代』
『幻島はるかなり』
『幻想と怪奇の時代』
『戦後創成期ミステリ日記』
『書林探訪』
『読書三到』
『彷書摘録』