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精読という迷宮 |
アメリカ文学のメタリーディング |
吉田恭子・竹井智子 編著 |
2019年9月20日 |
定価:2,500円+税 |
46判・ハードカバー・344ページ |
ISBN:978-4-87984-381-4 |
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内容紹介
文学研究の基本と見なされている「精読」。
しかしそれがどんな営みなのか、共通理解は存在しない。
「精読」の名の下になされる多様な実践のありようを確認しつつ、迷宮にあえて足を踏み入れ、その魅力を追求する。
※編者の吉田恭子さんによる「はじめに」をPDFで公開します。本書の概要を、こちらでご覧になってください。
『精読という迷宮』「はじめに」(吉田恭子)
【主要目次】
第一部 精読と間テクスト性
政治テクストと美学テクスト (高野泰志)
「手堅い現金」と「泡のごとき功名」──ホーソーンの創作と報酬 (中西佳世子)
「ヴァビーナの香り」の追加──『征服されざる人々』における登場人物と作家の成長 (島貫香代子)
抒情する反逆者──『オン・ザ・ロード』と白い音楽 (舌津智之)
第二部 精読を精読する
読むことと書くこととヘンリー・ジェイムズの『過去の感覚』 (竹井智子)
宙吊りの生に宿るネガティヴ・パワー──ベン・ラーナー『アトーチャ駅を後にして』を散文詩として読む可能性 (吉田恭子)
ある黒人の「文字通り」な抵抗──ジェシー・レドモン・フォーセットの「エミー」 (杉森雅美)
The Nickel Was for the Movies──フィッツジェラルド『ラスト・タイクーン』の一場面をめぐって (森慎一郎)
第三部 精読と文学教育
英語文学専攻と精読指導──アメリカの高等教育 (杉森雅美)
パワーポイントのない風景──文学的な精読を考える (伊藤聡子)
著者紹介
吉田恭子(よしだ きょうこ) ※編者
立命館大学文学部教授。
著書に『ベースボールを読む』(慶應義塾大学出版会)、『悪夢への変貌─作家たちの見たアメリカ』(共著、松籟社)など。
竹井智子(たけい ともこ) ※編者
京都工芸繊維大学准教授。
著書に『ホーソーンの文学的遺産─ロマンスと歴史の変貌』(共著、開文社出版)、『悪夢への変貌─作家たちの見たアメリカ』(共著、松籟社)など。
高野泰志(たかの やすし)
九州大学大学院人文科学研究院准教授。
著書に『下半身から読むアメリカ小説』(松籟社)、『ヘミングウェイと老い』(編著、松籟社)など。
中西佳世子(なかにし かよこ)
京都産業大学文化学部教授。
著書に『ホーソーンのプロヴィデンス─芸術思想と長編創作の技法』(開文社出版)、『海洋国家アメリカの文学的想像力─海軍言説とアンテベラムの作家たち』(編著、開文社出版)など。
島貫香代子(しまぬき かよこ)
関西学院大学商学部・言語コミュニケーション文化研究科准教授。
『ノンフィクションの英米文学』(共著、金星堂)、『悪夢への変貌─作家たちの見たアメリカ』(共著、松籟社)など。
舌津智之(ぜっつ ともゆき)
立教大学文学部教授。
著書に『抒情するアメリカ─モダニズム文学の明滅』(研究社)、『アメリカン・マインドの音声─文学・外傷・身体』(共編著、小鳥遊書房)など。
杉森雅美(すぎもり まさみ)
フロリダ・ガルフコースト大学言語文学部准教授。
著書に『悪夢への変貌─作家たちの見たアメリカ』(共著、松籟社)など。
森慎一郎(もり しんいちろう)
京都大学大学院文学研究科准教授。
訳書にフィッツジェラルド『夜はやさし』(作品社)、ウラジーミル・ナボコフ『淡い?』(作品社)など。
伊藤聡子(いとう さとこ)
南山大学外国語学部准教授。
著書に『悪夢への変貌─作家たちの見たアメリカ』(共著、松籟社)、『身体、ジェンダー、エスニシティ─21世紀転換期アメリカ文学における主体』(共著、英宝社)など。
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関連書
高野泰志『下半身から読むアメリカ小説』