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シリーズ〈図書館・文化・社会〉2 |
図書館と読書をめぐる理念と現実 |
相関図書館学方法論研究会 編著 |
2019年4月27日 |
定価:3,000円+税 |
A5判・ハードカバー・v+268ページ |
ISBN:978-4-87984-377-7 |
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内容紹介
原点としての図書館の理念を踏まえつつ、社会・経済・政治情勢の変化と図書館の関係性を国内外の事例から考察する論集。
シリーズ〈図書館・文化・社会〉第2巻。
【主要目次】
(吉田右子)アメリカ公立図書館を基点とする公共図書館モデルの再検討:オルタナティヴから逆照射されるもの
(キャサリン・シェルドリック・ロス 著 山ア沙織 訳)頂点に立つ読者:公共図書館、楽しみのための読書、そして読書モデル
(三浦太郎)戦後占領期におけるアメリカ図書館像:CIE図書館のサービスを中心に
(福井佑介)社会的責任論からみた戦後の全国図書館大会の展開:図書館界の「総意」を示すフォーラムの興亡
(金晶)上海国際図書館フォーラムを手掛かりに図書館を考える
(川崎良孝)図書館建築をめぐる路線論争とその帰趨:ウィリアム・F.プールを中心として
著者・訳者紹介
吉田右子(よしだ ゆうこ)
筑波大学大学院図書館情報メディア研究科教授。
著書に『メディアとしての図書館』(日本図書館協会, 2004);『デンマークのにぎやかな公共図書館』(新評論, 2010);『オランダ公共図書館の挑戦:サービスを有料にするのはなぜか?』(新評論, 2018)などがある。
キャサリン・シェルドリック・ロス(Catherine Sheldrick Ross)
西オンタリオ大学情報メディア学部教授。
著書にReading Matters: What the Research Reveals about Reading, Libraries, and Communities(Westport, CT, Libraries Unlimited, 2005)[=邦訳『読書と読者:読書、図書館、コミュニティについての研究成果』川崎佳代子・川崎良孝訳, 京都大学図書館情報学研究会発行, 日本図書館協会発売, 2009]がある。
山ア沙織(やまざき さおり)
東京大学学際情報学府修士課程修了、同年より東京大学事務職員。
『トポスとしての図書館・図書館空間を考える』(共著, 松籟社, 2018)にて「母親自身の読書活動から親子の交流活動へ」を発表。論文「『読めない母親』として集うことの分析」(『社会学評論』vol. 66, no. 1, 2015)、「『本を読む母親たち』は誰と読んでいたのか」(『Library and Information Science』no. 77, 2017)等を発表。
三浦太郎(みうら たろう)
明治大学文学部教授。
『新しい時代の図書館情報学』補訂版(共著, 有斐閣, 2016)にて「図書館の歴史」、『現代の図書館・図書館思想の形成と展開』(共著, 京都図書館情報学研究会, 2017)にて「図書館史における学説史研究試論:日本近代図書館黎明期の解釈をめぐって」を発表。
福井佑介(ふくい ゆうすけ)
京都大学大学院教育学研究科講師。
著書に『図書館の倫理的価値「知る自由」の歴史的展開』(松籟社、2015)がある。『トポスとしての図書館・図書館空間を考える』(共著, 松籟社, 2018)にて「読書装置に関するレトリック:公立図書館・貸本屋・『無料貸本屋』」を発表。
金晶(Jin Jing)
上海図書館国際交流センター「上海の窓」担当主任。
『トポスとしての図書館・図書館空間を考える』(共著, 松籟社, 2018)にて「『上海の窓』電子書籍寄贈サービスに関する研究」を発表。
川崎良孝(かわさき よしたか)
京都大学名誉教授。
著書に『アメリカ大都市公立図書館と「棄てられた」空間』(京都図書館情報学研究会、2016)、『現代の図書館・図書館思想の形成と展開』(編著、京都図書館情報学研究会、2017)、『開かれた図書館とは』(京都図書館情報学研究会, 2018)などがある。
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関連書
福井佑介『図書館の倫理的価値「知る自由」の歴史的展開』
相関図書館学方法論研究会 編著『トポスとしての図書館・読書空間を考える』