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ある子供 |
トーマス・ベルンハルト 著 |
今井敦 訳 |
2016年4月30日 |
定価:1,600円+税 |
四六判・ソフトカバー・160ページ |
ISBN:978-4-87984-347-0 |
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内容紹介
没後四半世紀を経ても多くの読者を魅了する恐るべき作家トーマス・ベルンハルト、その全作品をとく鍵と言われる〈自伝〉五部作のひとつ。
母親、祖父母とともに暮らし、貧しい生活の中で、無名の作家であった祖父から決定的な感化をうけた少年時代をふりかえる。
著者・訳者紹介
トーマス・ベルンハルト(Thomas Bernhard, 1931-1989)
20世紀オーストリアを代表する作家のひとり。私生児として生まれ、貧しい少年時代を過ごしたが、そのいっぽうで無名の作家であった祖父からは決定的な感化を受ける。
長じて音楽と演劇学を修めたのち創作をはじめ、1963年に発表した『凍え』によってオーストリア国家賞を受賞。一躍文名を高める一方、オーストリアへの挑発的言辞ゆえに衆目を集めた。
以後、『石灰工場』『古典絵画の巨匠たち』『消去』『座長ブルスコン』などの小説・劇作を数多く発表。1988年に上演された劇作『英雄広場(ヘルデンプラッツ)』でオーストリアのナチス性を弾劾するなど、その攻撃的姿勢は晩年までゆるがなかった。
1989年、58歳で病死。
今井敦(イマイ アツシ)
1965年生まれ。中央大学文学部卒業、中央大学大学院文学研究科単位取得満期退学。インスブルック大学留学、同大学にて哲学博士(Ph.D.)取得。
現在、龍谷大学経済学部教授。
専攻は現代ドイツ文学、とくにオーストリアのチロル地方の文学を専門とする。
著書に『三つのチロル』、訳書にハインリヒ・マン『ウンラート教授』、ヨーゼフ・ツォーデラー『手を洗うときの幸福・他一編』がある。
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