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路地と世界 |
世界文学論から読む中上健次 |
今井亮一 著 |
2021年3月31日 |
定価:3,600円+税 |
四六判・ハードカバー・464ページ |
ISBN:978-4-87984-402-6 |
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内容紹介
今世紀に入ってから、欧米を中心に盛んになっている世界文学論。そこでの重要な論点は、不思議にも、1992年に物故した作家・中上健次の問題意識と共鳴する。
近年の世界文学論の知見を援用しながら、中上作品読解に新たな地平をひらく意欲的論考。
【本書の主要目次】
序章 中上健次と「世界文学」
第一章 「岬」ならびに『枯木灘』再訪―私的空間としての路地
第二章 中期作品群の深まり―路地と脱国民国家(ネーション)
第三章 『地の果て 至上の時』の「再」出発―路地と資本主義
第四章 『日輪の翼』と『讃歌』の展開―路地と「世界-文学」
終章 『異族』の限界と可能性―路地から世界へ
著者紹介
今井亮一(いまい・りょういち)
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。
サントリー文化財団鳥井フェローなどを経て、現在、東京大学大学院人文社会系研究科助教。専攻は戦後日本文学、比較文学、翻訳研究など。
翻訳に、スーザン・J・ネイピア「大江健三郎と二十世紀末における崇高の探求」(『大江健三郎全小説12』講談社、2019年)、マッツ・カールソン「欧米における中上健次批評概観」(『中上健次集月報W』インスクリプト、2014年)など。共訳書に、エミリー・アプター『翻訳地帯─新しい人文学の批評パラダイムにむけて』(慶應義塾大学出版会、2018年)、レアード・ハント『英文創作教室Writing Your Own Stories』(研究社、2017年)、フランコ・モレッティ『遠読─〈世界文学システム〉への挑戦』(みすず書房、2016年)などがある。
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