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社会学する原動力 |
田中慶子・中根光敏 著 |
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定価:本体2000円+税 |
ISBN:978-4-87984-372-2 |
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内容紹介
不安定な雇用、うつ病と過労自殺、降りられない消費ゲーム、ファッションと感情労働、生きづらさといった、不安定で不透明な現代社会を揺蕩う(たゆたう)社会学への入門書です。
巻末には、卒業論文執筆のためのテーマ設定、目次の書き方、日本語文献や邦訳文献・新聞記事・雑誌掲載論文など様々な文献表示の仕方を示した「論文の書き方」を掲載しています。
【本書の目次】
まえがき――社会学する原動力(田中慶子)
第1章 社会学の歌≠聴け(中根光敏)
1 Trouble is My Favorite
2 「覆い隠しているヴェールを取り除く」=思い込みから自己を解き放つ
3 社会学の歌
4 今・ここ≠ナ揺蕩う
第2章 ファッションと感情労働の社会学(田中慶子)
1 「洋服を買う」ということ
2 セレクトショップ「X」、プレタポルテ・ブランド「Y」と「Z」の概要
3 アパレル販売員の感情労働
4 ファッションを愛するからこその苦悩と歓び
第3章 消費主義社会を考える(中根光敏)
1 新しい消費行動を模索し続ける現代社会
2 物の道具的機能/モノの記号的機能
3 同じ嗜好を共有する仲間のような関係
4 オタク的消費/マニア的消費
5 消費ゲームを降りる恐怖―アイテム消費
6 消費における「人間性の喪失」?
7 消費主義社会と社会的排除
8 オルタナティヴの困難
第4章 労働問題の医療化――「うつ病」という労働災害の登場(田中慶子)
1 電通過労自殺裁判
2 自殺の責任は個人/企業のどちらにあるか
3 遺族側のクレイムと電通側の対抗クレイム
4 精神医学的知識とその判決におけるクレイム
5 「メンタルヘルス対策」の起点としての電通裁判
第5章 消費される労働(中根光敏)
1 「働く」という経験
2 近代的労働観とその特殊性
3 労働市場のフレキシブル化
4 消費される労働
5 ポスト・フォーディズムにおける労働観
あとがき(中根光敏)
付録 論文の書き方(中根光敏)
著者紹介
田中慶子(たなか・けいこ)
広島修道大学人文学部准教授。主な著書に『どんなムチャぶりにも、いつも笑顔で?!―日雇い派遣のケータイ販売イベントコンパニオンという労働』(松籟社、2014年)
中根光敏(なかね・みつとし)
広島修道大学人文学部教授。主な著書に『珈琲飲み―「コーヒー文化」私論』(洛北出版、2014年)、『浮気な心に終わらない旅を―社会学的思索への誘惑』(松籟社、2007年)、『グローバル化の進行とローカル文化の行方』(共著、いなほ書房、2018年)
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