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創造するラテンアメリカ
物が落ちる音
フアン・ガブリエル・バスケス 著/柳原孝敦 訳
2016年1月20日
定価:2,000円+税
四六判・ソフトカバー・314ページ
ISBN:978-4-87984-344-9
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内容紹介

  ガルシア=マルケス以後の、新世代のラテンアメリカ文学を牽引するフアン・ガブリエル・バスケスの小説翻訳。
  ビリヤード場で知り合ったひとりの男、元パイロットだというその男はいったい何者なのか、そしてその過去は……?
  コロンビア―アメリカ合衆国間での麻薬取引を背景に、英雄に憧れたひとりのコロンビア人パイロットと、彼の妻となるアメリカ平和部隊隊員の過去を、コロンビア麻薬戦争の時代を体験した語り手が再構築する。



著者・訳者紹介

フアン・ガブリエル・バスケス  Juan Gabriel Vásquez, (1973- )
  1973年、コロンビアの首都ボゴタに生まれる。ロサリオ大学で法学を学び、その後フランスに留学、パリ大学でラテンアメリカ文学を専攻して博士号を取得した。
  2004年に『密告者』、2007年に『コスタグアナ秘史』を刊行。3作目になる本書『物が落ちる音』(2011)でアルファグアラ賞を受賞、同書の英訳によって2014年に国際IMPACダブリン文学賞も受賞し、国際的な評価が高まっている。
  エッセイ集や評伝の著作に加えて、ジョン・ドス・パソスやE・M・フォースター、ヴィクトル・ユゴーらの翻訳も手がけつつ、短編集『全聖人を愛する者たち』(2008)、中編『評判』(2013)、長編『遺跡の形』(2015)など、精力的に作品を発表している。


柳原  孝敦
  1963年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程単位取得退学。
  2016年現在、東京大学大学院人文社会系研究科准教授。
  専攻はスペイン語文学・文化論。
  著書に『劇場を世界に─外国語劇の歴史と挑戦』(共編著、エディマン/新宿書房、2008年)、『ラテンアメリカ主義のレトリック』(エディマン/新宿書房、2007年)、『映画に学ぶスペイン語』(東洋書房、2010年)がある。
  訳書にアレホ・カルペンティエール『春の祭典』(国書刊行会、2001年)、ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』(共訳、白水社、2010年)、カルロス・バルマセーダ『ブエノスアイレス食堂』(白水社、2011年)、セサル・アイラ『わたしの物語』(松籟社、2012年)、同『文学会議』(新潮社、2015年)などがある。



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