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東欧の想像力
メダリオン
ゾフィア・ナウコフスカ 著/加藤有子 訳
2015年12月28日
定価:1,600円+税
四六判・ハードカバー・120ページ
ISBN:978-4-87984-341-8
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内容紹介

  ポーランドにおけるナチス犯罪調査委員会に参加した著者が、その時の経験、および戦時下での自らの体験を踏まえて著した短編集。
  「縁取られた円形の肖像」をさす「メダリオン」という言葉を題に掲げ、第二次大戦中のポーランドにおける、平凡な市民たちの肖像をとらえる。ユダヤ系も含むポーランド市民たちの、ナチス・ドイツ占領下にくぐりぬけた経験をめぐる証言文学。
  「ホロコースト」という言語を絶する現実を前にして、それでも言葉で捉え、表現しようとした最初期の試みにして、最良の成果の一つです。


【目次】
  ・シュパンナー教授
  ・底
  ・墓場の女
  ・線路脇で
  ・ドゥヴォイラ・ジェロナ
  ・草地(ヴィザ)
  ・人間は強い
  ・アウシュヴィッツの大人たちと子供たち

  訳者解説



著者・訳者紹介

ゾフィア・ナウコフスカ  Zofia Nałkowska, (1884-1954)
  1884年、ワルシャワで生まれる。知識人の集う文化的環境で育ち、早くから文学に親しむ。
  1906年に小説『女たち』を刊行して本格的に作家デビュー。人間の心理を探った『境目』(1935)など次々に作品を発表、両大戦間期はポーランド文学協会の唯一の女性会員であり、戦後にかけて文壇の中心的存在だった。
  1945年、ポーランドにおけるナチス犯罪調査委員会に参加、その経験が本書『メダリオン』に結実する。
  戦後は国会議員を務めるなど公人として活動する一方、社会主義リアリズムが公の文学様式とされた状況下では自由な創作は憚られ、戦前の作品の発表も制限された。1954年、逝去。


加藤  有子
  1975年、秋田県生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。
  現在、名古屋外国語大学外国語学部准教授。専門はポーランド文学・文化、表象文化論。   著書に『ブルーノ・シュルツ─目から手へ』(水声社)、『ブルーノ・シュルツの世界』(編著、成文社)、『ユーラシア世界2 ディアスポラ論』(共著、東京大学出版会)など。
  訳書に、ボリス・ヴォズニツキ編『ピンゼル』(未知谷)、デボラ・フォーゲル「アカシアは花咲く」(『モンキービジネス』7号所収、ヴィレッジブックス)、アンジェイ・スタシュク「ババダグに向かって(抄訳)」(石井光太責任編集『ノンフィクション新世紀』所収、河出書房新社)などがある。


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