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騎兵隊 |
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イサーク・バーベリ 著/中村唯史 訳 |
2022年1月15日 |
定価:1,800円+税 |
四六判・ソフトカバー・256ページ |
ISBN:978-4-87984-415-6 |
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内容紹介
第一次大戦後のソヴィエト−ポーランド戦争。オデッサ出身のユダヤ系作家イサーク・バーベリは自らの文学の題材を見出すために、この戦争に従軍するが……。
戦争の過酷な現実を描写する散文と、生の豊穣な本質を顕現させる詩との境界線上で、危うい均衡を保ちながら奇跡的に成立したバーベリの傑作が、新訳で蘇る。
司祭から涜神者と罵られた、大胆かつ呑気な聖像画家の行状を描いた「アポレクさま(パン・アポレク)」、とある中隊長のおのが馬への執着を描いた「ある馬の話」など、34編の短編・掌篇を収める。
著者・訳者紹介
イサーク・バーベリ (1894-1940)
黒海沿岸の国際貿易都市オデッサの、ユダヤ人商人の家庭に生まれる。オデッサという多民族・多言語の環境で育ちながら、ユダヤ人としての意識を保ち続けた。長じて当時のペトログラード(現サンクト・ペテルブルグ)に移り、その後各地で文学修業を積む。
1919年に始まったソヴィエト−ポーランド戦争に赤軍コサック騎兵隊の特派員として従軍後、故郷オデッサのユダヤ人ギャングの暗躍を語った連作『オデッサ物語』と、後に本書『騎兵隊』にまとめられる諸短篇を発表、1920年代半ばのロシア文学界に衝撃を与えた。ほかに『私の鳩小屋の話』から始まる自伝的短編群や、戯曲『黄昏』『マリア』などがある。
1939年5月に外国人スパイとの接触等の嫌疑で逮捕され、翌40年1月に銃殺された。
中村 唯史(なかむら・ただし)
1965年札幌生。東京大学大学院人文科学研究科露語露文学専攻博士課程退学。
現在、京都大学大学院文学研究科教授。専門はロシア文学・ソ連文化論。
著書に『再考ロシア・フォルマリズム─言語・メディア・知覚』(共編著、せりか書房)、『映像の中の冷戦後世界─ロシア・ドイツ・東欧研究とフィルム・アーカイブ』(共編著、山形大学出版会)、『自叙の迷宮─近代ロシア文化における自伝的言説』(共編著、水声社)などがある。
訳書にイサーク・バーベリ『オデッサ物語』(群像社)、ヴィクトル・ペレーヴィン『恐怖の兜』(角川書店)、レフ・トルストイ「ハジ・ムラート」『トルストイ─ポケットマスターピース04』(集英社文庫)所収、『二十六人の男と一人の女─ゴーリキー傑作選』(光文社古典新訳文庫)などがある。
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