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フラバル・コレクション |
厳重に監視された列車 |
ボフミル・フラバル[著]/飯島周[訳] |
2012年9月14日発行 |
定価:1300円+税 |
四六判・ソフトカバー・120ページ |
ISBN:978-4-87984-308-1 C0397 |
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内容紹介
20世紀チェコの作家ボフミル・フラバルによる中編小説の日本語版。
舞台は1945年、ナチスの保護領下におかれたチェコ。若き鉄道員ミロシュは、ある失敗を苦にして自殺を図るが未遂に終わり、命をとりとめた後もなお、そのことに悩み続けている……
イジー・メンツェル監督による同名映画の原作小説。
著者・訳者紹介
ボフミル・フラバル Bohumil Hrabal, (1914-1997)
チェコの作家。ミラン・クンデラ、ヨゼフ・シュクヴォレツキーと共に、20世紀後半のチェコ文学を代表する存在。
1914年、モラヴィア地方の町ブルノに生まれ、プラハ・カレル大学で法学を修めたが、就職難のためいくつもの職業を転々としながら創作を続けた。共産党政権時代には検閲が厳しく、作品の多くが地下出版や外国の亡命出版社で出版された。
1989年の「ビロード革命」後、それまで発表できなかった作品の公刊も進み、1996年には国家功労賞を授与された。同年末から病を得て入院、翌1997年2月、鳩に餌をやろうとして、入院中の病院5階から転落し、80余年の人生を閉じた。
代表作に『あまりにも騒がしい孤独』(邦訳は2007年、松籟社)、『わたしは英国王に給仕した』(同2010年、河出書房新社)などがある。
飯島 周
1930年生まれ。東京大学文学部言語学科卒業。
跡見学園女子大学名誉教授。専攻は言語学。
2009年、チェコ文化普及の功績により同国政府より功労賞授与。
訳書に、 『チャペック旅行記コレクション』1〜5巻(編訳、筑摩書房)、『カレル・チャペック エッセイ選集』1〜6巻、V.ハヴェル『プラハ獄中記─妻オルガへの手紙─』、J.サイフェルト詩集『マミンカ─おかあさん─』(以上恒文社)、K.チェペック『いろいろな人たち』、『絶対製造工場』、J.チャペック『人造人間』、J.ハシェク『不埒な人たち』(以上平凡社)、A.リーム『三つの世代』(みすず書房)、V.マテジウス『機能言語学』(桐原書店)など多数。
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