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ワーグナーと恋する聖女たち
中世伝説と現代演出の共演
奥田敏広 著
2011年3月31日
定価:3,200円+税
四六判・ハードカバー・320ページ
ISBN:978-4-87984-293-0
在庫あります

内容紹介

ワーグナーのオペラで読み解く聖人伝説と近代文学。本書の目次

第一章 ある聖人伝説の変容――ワーグナーとリストの聖エリーザベト受容
 第一節 「演出家支配の時代」
 第二節 テューリンゲン辺境伯夫人
 第三節 カトリックの聖女からルターの「われらが聖エリーザベト」へ
 第四節 人間化とナショナリズム
 第五節 フランツ・リストとハンガリー独立
 第六節 リヒャルト・ワーグナーの『タンホイザー』

第二章 聖女から恋する女へ――ゴットフリート・ケラーの『七つの伝説』
 第一節 「馬鹿げたほど信心ぶった」伝説
 第二節 『ガラテア短編集』と地上の愛
 第三節 奇跡と天国
 第四節 地上の愛と信仰
 第五節 二重の「反語(イロニー)」と近代芸術家

第三章 近代芸術家たちの肖像――タンホイザー伝説の解釈をめぐって
 第一節 ヴィーナスとマリア
 第二節 ルートヴィヒ・ティーク、あるいは「幻想」の分析
 第三節 ハインリヒ・ハイネ、あるいは官能と権力
 第四節 「ハーメルンの笛吹き男」と「ワルトブルクの歌合戦」
 第五節 フリードリヒ・ニーチェ、あるいは「俳優」としての芸術家

第四章 ドイツ中世伝説とアンデルセン童話――『ひとり者じいさんのナイトキャップ』をめぐって
 第一節 メタ・メルヘン
 第二節 ナルシシズム
 第三節 ワイマル大公カール・アレクサンダーとの「友情」
 第四節 「幻と夢」
 第五節 聖エリーザベトと林檎の木

第五章 芸術家王国「ニュルンベルク」の盛衰とトリックスター「ベックメッサー」の可能性――ナチス国民オペラからカタリーナ・ワーグナーの演出まで
 第一節 もっとも人気のある登場人物
 第二節 反ユダヤ主義と国民オペラ
 第三節 ヴィーラント・ワーグナーと、過去の清算
 第四節 ヨアヒム・ヘルツと「名誉の回復」
 第五節 ベルント・ヴァイクルと伝統
 第六節 トーマス・ラングホフと、情報社会の芸術
 第七節 カタリーナ・ワーグナーと、権威になった芸術

第六章 英雄伝説と近代の愛――ワーグナーの『ニーベルングの指環』
 第一節 近代の英雄
 第二節 ドレスデン蜂起と散文草稿『ジークフリートの死』
 第三節 ワルハラ炎上と地上の愛
 第四節 「盲目」の愛
 第五節 忘却の「飲み物」と英雄


あとがき
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