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 評論家・作家の紀田順一郎さんによる読書関連エッセイをお届けします。


『彷書摘録 ――時代をつなぐ読書』

紀田順一郎 著


この本の内容


 情報化時代だからこそ、いやます読書の大切さ。本読みの達人・紀田順一郎は、情報が氾濫する現代において、どのような/どのように本を読んでいるのか。サイト「紀田順一郎のIT 書斎」(2001年7月〜2008年7月)に発表されて好評を博した、出版論や書物論のほか、戦時・戦後の記憶、歴史と記録などについてつづられた随想を集成しました。



この本の目次


[伝わらない記憶]
歴史の偽装 / 経験をだれが伝える / 日本の暮色 / 震災への備え / 沈没の予感 / 伝わらない記憶 / 演説の時代 / 選挙と価値観 / 浮かれている場合 / デジタルを消費する / 復活か、線香花火か

[戦争も知らない、戦後も知らない]
祭りだ、ファッショイ! / ざわめきの時代 / 過ちは繰り返します / いつまで、生きていかれるかな / 小寒い風にゆれながら / 脇役か、主役か / 戦争も知らない、戦後も知らない / 白熱の討論 / ニッポン国じゅう陽が昇る / 夏が来れば思い出す / 日本のながい坂

[苦い季節]
生活者の防衛本能 / 鉛筆の香り / サイエンス少年とシステム少年 / 抱き合わせ / 両手を胸に / 天馬空を行かず / 苦い季節 / 充実した静寂空間 / 「蛍雪時代」は遠い昔 / 再読の愉しみ / 薄日の中を走った電車 / 至福の一刻 / 懐かしの愛聴盤 / ロクなことはありません

[ベストセラーで昭和を読む]
『日米会話手帳』(一九四五) / 『愛情はふる星のごとく』(一九四六) / 『宮本武蔵』(一九四九〜五〇) / 『ものの見方について』(一九五一) / 『三等重役』(一九五一) / 『太陽の季節』(一九五五) / 『愛と死をみつめて』(一九六四) / 『日本人とユダヤ人』(一九七〇) / 『恍惚の人』(一九七二) / 『日本列島改造論』(一九七二) / 『窓ぎわのトットちゃん』(一九八一)

[下から読む精神]
「美しい」とは何か / 下から読む精神 / ただの人 / 「消費朋」の時代 / 猟奇の没落 / 閉塞時代のヒーロー / 時流に乗らず / くだらん世俗のこと / 乗っ取り太平記 / ああ、ニッポンの成金は / フォアグラとお多福豆 / 労するとも益なし / 拾った雑誌 / 表層的、反射神経的 / 一期一会の花見酒


著者・紀田順一郎さんについて

 紀田順一郎(きだ・じゅんいちろう)さんは、1935年横浜生まれ。


 慶応大学入学後、ミステリ研究会に所属(大学にミス研があるというのは、当時とてもめずらしいことでした)。そのサークルで大伴昌司、桂千穂らと出会った紀田さんは、ミステリを次々と読破する一方で、日本ではほとんど知られていなかった、いわゆる怪奇幻想小説の紹介にも取り組んでいきます。やがて大伴らと、日本初の怪奇小説専門誌であるThe Horrorを創刊。のちに荒俣宏と共同編集で、国書刊行会から『世界幻想文学大系』を刊行するなど、日本における怪奇幻想ジャンルの紹介・発展に大きく貢献されました。

 その後は活動の場を広げ、現在は書物論、情報論、近代史などを専門として評論活動を行うほか、小説など創作も手がけています。


 著書に、『私の神保町』(晶文社)、『二十世紀を騒がせた本』(平凡社)、『日本博覧人物史』(ジャストシステム)、『コンピューターの宇宙誌』(荒俣宏との共著、同)、『奥付の歳月』(筑摩書房)、『東京の下層社会』(同)、『日本人の諷刺精神』(蝸牛社)など。小社からは、本書『彷書摘録』の姉妹編とも言うべき『書林探訪』、読書文化を本質に立ち返って論じる『読書三到』、日本のミステリ創成期の貴重なドキュメント『戦後創成期ミステリ日記』、怪奇幻想ジャンルのパイオニアたちの活動をまとめた『幻想と怪奇の時代』(第61回日本推理作家協会賞[評論その他部門]受賞)が刊行されています。


 紀田さんはご自身のウェブサイトを開いています。こちらへどうぞ。


 本書『彷書摘録』の紹介も掲載されています。こちらをご覧ください。


この本のデータ

  • 書名:彷書摘録(ほうしょてきろく)
  • 副題:時代をつなぐ読書
  • 著者:紀田順一郎
  • 判型:四六判(127×188mm)
  • 製本:上製(ハードカバー)
  • 頁数:208頁
  • 価格:1600円+税(税込み1680円)
  • ISBN:978-4-87984-278-7 C0095



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